観音様は、蓮華のごとくあくまでも清らかで、いかなる「苦悩や死や厄いな状況」にあっても、「慈悲あるお眼」で衆生を見守り、「海のように限りない福徳」をお授けくださいます。観音様を念ずれば無論のこと、このお経を聞くだけで大いなる功徳が得られると説かれています。ぜひ、太陽のような「無垢清浄の光」を感じ、迷いの闇を破っていただきたいものです。
観音様は、勢至菩薩様と共に阿弥陀如来様のおそばにおられます。観音様は百ヵ日を守って手にした蓮華を渡され、次いで一周忌を守る勢至菩薩様が、無事浄土へ到着できるよう大きなお力をくださいます。浄土への旅に蓮華は欠かせません。この世でお力をくださる観音様は、あの世でも同じです。蓮華の心で供養しましょう。
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大乗経観世音菩薩普門品第二十五偈
世尊妙相具我今重問彼 佛子何因縁
名為観世音 具足妙相尊 偈答無盡意
汝聴観音行 善應諸方所弘誓深如海
歴劫不思議 侍多千億仏發大清浄願
我為汝略説 聞名及見身 心念不空過
能滅諸有苦 假使興害意 推落大火坑
念彼観音力 火坑變成池 或漂流巨海
龍魚諸鬼難 念彼観音力 波浪不能没
或在須弥峯 為人所推墮 念彼観音力
如日虚空住 或被惡人逐 墮落金剛山
念彼観音力 不能損一毛 或値怨賊繞
各執刀加害 念彼観音力 咸即起慈心
或遭王難苦 臨刑欲壽終 念彼観音力
刀尋段段壊 或囚禁枷鎖 手足被杻械
念彼観音力 釈然得解脱 咒詛諸毒薬
所欲害身者 念彼観音力 還着於本人
或遇惡羅刹 毒龍諸鬼等 念彼観音力
時悉不敢害 若惡獣囲繞 利牙爪可怖
念彼観音力 疾走無辺方 蚖蛇及蝮蝎
気毒煙火然 念彼観音力 尋聲自囘去
雲雷皷掣電 降雹澍大雨 念彼観音力
應時得消散 衆生被困厄 無量苦逼身
観音妙智力 能救世間苦 具足神通力
廣修智方便 十方諸國土 無刹不現身
種種諸惡趣 地獄鬼畜生 生老病死苦
以漸悉令滅 真観清浄観 廣大智慧観
悲観及慈観 常願常瞻仰 無垢清浄光
慧日破諸闇 能伏災風火 普明照世間
悲體戒雷震 慈意妙大雲 澍甘露法雨
滅除煩悩焔 諍訟経官處 怖畏軍陣中
念彼観音力 衆怨悉退散 妙音観世音
梵音海潮音 勝彼世間音 是故須常念
念念勿生疑 観世音浄聖 於苦悩死厄
能爲作依故 具一切功徳 慈眼視衆生
福聚海無量 是故應頂禮
爾時。持地菩薩。即従座起。前白仏言。世尊。若有衆生。聞是観世音菩薩品。自在之業。普門示現。神通力者。當知是人。功徳不少。佛説是普門品時。衆中。八萬四千衆生。皆發無等等阿耨多羅三貘三菩提心。
大乗経観世音菩薩普門品第二十五偈
世尊は妙相を具し給う 我れ今重ねて彼に問い奉る 佛子何の因縁を以てか 名づけて観世音と為す 妙相を具足したまえる尊 偈を以て無盡意に答え給わく 汝聴け観音の行は 善く諸々の方所に應じて 弘誓の深きこと海の如し 歴劫にも思議せられず 多の千億の仏に侍えて 大清浄願を發せり 我汝が為に略説かん 名を聞き及び身を見 心に念じて空しく過さざれば 能く諸有の苦を滅し給う 假使害意を興して 大火坑に推し落さるるも 彼の観音の力を念ずれば 火坑變じて池と成らん 或は巨海に漂い流れて 龍魚諸々の鬼難あらんにも 彼の観音の力を念ずれば 波浪に没むること能わず 或は須弥の峯に在りて 人の為に推し墮されんにも 彼の観音の力を念ずれば 日の如くにして虚空に住せん 或は惡人に逐われて 金剛山より墮落せんにも 彼の観音の力を念ずれば 一毛を損ずること能わず 或は怨賊の繞みに値うとも 各々刀を執て害を加うるに 彼の観音の力を念ずれば 咸く即ち慈心を起さん 或は王難の苦に遭い 刑に臨み壽終らんと欲するもの 彼の観音の力を念ずれば 刀尋で段段に壊れん 或は囚えられて枷鎖に禁ぜられ 手足杻械せられんに 彼の観音の力を念ずれば 釈然として解脱することを得ん 咒詛諸々の毒薬をもて 身を害せんと欲する所の者あらんにも 彼の観音の力を念ずれば 還って本人に著かん 或は惡羅刹 毒龍諸々の鬼等に遇わんに 彼の観音の力を念ずれば 時に悉く敢て害せず 若し惡獣に囲繞せられ 利き牙爪の怖るべきも 彼の観音の力を念ずれば 疾く無辺の方に走らん 蚖蛇及び蝮蝎 気毒煙火のごとくに然ゆるも 彼の観音の力を念ずれば 聲に尋で自ら囘り去らん 雲雷皷り掣電し 雹を降し大雨を澍ぐも 彼の観音の力を念ずれば 時に應じて消え散ることを得ん 衆生困厄せられ 無量の苦身に逼るとも 観音の妙智力は 能く世間の苦を救い 神通力を具足し 廣く智方便を修して 十方諸の國土 刹として身を現ぜずと云こと無し 種々諸々の惡趣 地獄鬼畜生 生老病死の苦 漸を以て悉く滅せしむ 真観清浄観 廣大智慧観 悲観及び慈観 常に願い常に瞻仰すべし 無垢清浄の光ありて 慧日諸々の闇を破り 能く災の風火を伏して 普く明かに世間を照し給う 悲體戒雷の如く震い 慈意妙に大なる雲の如し 甘露の法雨を澍ぎて 煩悩の焔を滅除す 諍い訟えて官處を経 怖畏なる軍陣の中にも 彼の観音の力を念ずれば 衆の怨悉く退散せん 妙音観世音 梵音海潮音 彼の世間の音に勝れり 是の故に須く常に念ずべし 念々疑いを生ずること勿れ 観世音は浄聖にして 苦悩死厄に於て 能く爲に依故と作りたまう 一切の功徳を具し 慈眼もて衆生を視たまい 福聚海無量なり 是の故に應に頂禮し奉るべし
爾の時に、持地菩薩即ち座より起て、前みて仏に白して言さく。世尊、若し衆生ありて是の観世音菩薩品、自在の業、普門示現、神通の力を聞かん者は、當に知るべし。是の人は功徳少からず。佛、是の普門品を説きたまいし時に、衆中、八萬四千の衆生、皆無等等阿耨多羅三貘三菩提心を發しき。