ご来山できない方々のために、般若心経をはじめ、さまざまなお経を配信しております。日常生活へ芯を入れたい時や、安心を得たい時や、落ち込んだ時や、願いをかけ気持を奮い立たせたい時や、御霊を供養したい時などは、お経を聞き、あるいは一緒に唱えるなど、いかようにもご活用ください。
ただし、一つだけ重大な注意点があります。
たとえば病気を治したい時、「当病平癒」を一心に念じてお経を聞くのは結構です。しかし、もしも経文を心でなぞり、あるいは唱えるならば、経文以外のこと を考えてはなりません。勝手な願いを念じてはなりません。〈言葉は経文、念ずるのは自分の願い〉では、身・口・意がバラバラになってしまうからです。
お唱えする場合は、まず願いをしっかりと念じ、あとは無心で経文に溶けこんでください。
普段、私たちは身体のはたらきと、言葉のはたらきと、意思のはたらきとがばらばらになり、迷っています。お経に導かれ、身・口・意がみ仏と一体になれば救われるのです。
釈尊が直接説かれた原始仏教から、この身このままで成仏できる密教まで、すべての教えの徳が説かれています。特に、最後にある「ギャテイギャテイハラギャテイハラソウギャテイボウジソワカ」という真言には「一切の苦を除き、真実にして虚ではない」強力なご利益があります。
このお経を日常的に唱えれば、大いなる福徳が自然に身に備わることでしょう。
私たちは、誰でも、いつでも、どこででも、身体のどこも、どんな事態にあっても、必ずご縁の守本尊様にお守りいただいています。お正月などに自分の生まれ年の守本尊様へ詣でるのはそのためです。この経典には、「影の形に従うがごとく」お守りくださるご利益が明確に説かれています。
不安になった時や、独りぼっちだなあと淋しくなった時、必ず安心を与えてくださいます。
お不動様は、あらゆるみ仏の本体である大日如来の使者として私たちのそばへ来られ、しもべとなっておはたらきくださいます。頭に蓮華があるのは、私たちをその上に乗せてヨイショと持ち上げてくださるためです。そして燃えさかる智慧の炎はあらゆる迷いを燃やし尽くしてくださいます。
「衆生の意(ココロ)に従って」必要な力を与え、「求めるところを円満」させてくださいます。
お地蔵様は、お釈迦様が亡くなられてから五十六億七千万年後に弥勒菩薩様がこの世に降りて来られ、すべての衆生を救い上げてくださるまでの間、いかなる時も私たちのそばにおられます。ともすれば十善戒に背きがちな私たちの「十悪業の因縁」をも解き放ってくださいます。
「大慈大悲の深きこと」この上ないお地蔵様は、合掌する心へ春風をもたらしてくださることでしょう。
観音様は、蓮華のごとくあくまでも清らかで、いかなる「苦悩や死や厄いな状況」にあっても、「慈悲あるお眼」で衆生を見守り、「海のように限りない福徳」をお授けくださいます。観音様を念ずれば無論のこと、このお経を聞くだけで大いなる功徳が得られると説かれています。
ぜひ、太陽のような「無垢清浄の光」を感じ、迷いの闇を破っていただきたいものです。
仏教の徳が凝縮されているこのお経は、普段に安心を求める時はもちろん、戦争や天変地異や飢饉など何か災厄があった場合は必ず唱えられ、写経されて来ました。天皇や高僧の書かれたお経がたくさん残っているのはそのためです。
ここでは、み仏へ強くお訴えする太鼓もたたいています。集中しましょう。
錫杖は迷いをうち破るための武器であり、その音はあらゆるものを清めます。山で行ずる時などは決して欠かせません。迷わせる魔ものは外にあり、内にもあります。「過去の悟りも、現在の悟りも、未来の悟りもこの錫杖があればこそ」と説かれ、魔除のご利益は強大です。
何か気になるなあと思った時は、この経典のお力で曇りを払い除けてください。
お不動様は、祈る人々へ、それぞれ千万の童子を従えた三十六童子様をさし向けてくださいます。いかなる「悪鬼」が取り憑こうとしても「この童子の名(ミナ)を誦(ジュ)すれば、皆ことごとく退散し去る」のです。そうしたご利益がはっきりと明示されています。
お不動様へおすがりし、怨み、妬み、祟り、障り、いかなるものにも負けずにやりましょう。
亡くなった方のおそばでなるべく早く枕経を唱えるのは、非常に不安定な状態にある御霊が迷わないようにご加護をいただくためです。そのために初七日をお守りくださるお不動様の法をきっちりと結び、あらゆる教えの徳がある般若心経を唱えます。
このお経は、いかなる場合も用いられます。供養の際は、ゆっくりとお唱えしましょう。
亡くなって四十九日間の御霊は、中有(チュウウ)という、あの世とこの世の間的な存在になっているとされています。そこへはいかなる親しい人といえども一緒に行くことはできません。お地蔵様は、その場でもそばに立ち「業(ゴウ)に引かるる魂魄(コンパク)」を導いてくださいます。
一人で清浄世界へ向かう旅に出た御霊にお地蔵様のご利益があるよう、祈りましょう。
観音様は、勢至菩薩様と共に阿弥陀如来様のおそばにおられます。観音様は百ヵ日を守って手にした蓮華を渡され、一周忌を守る勢至菩薩様が無事浄土へ到着できるよう大きなお力をくださいます。浄土への旅に蓮華は欠かせません。
この世でお力をくださる観音様は、あの世でも同じです。蓮華の心で供養しましょう。